全身に張り巡らされる神経線維
こんにちは!院長の横川です。
今回は、体の中に分布している「神経」の種類についてお伝えします。
人体にはおよそ「1400億本」もの神経線維が張り巡らされていると言われています。
そのうち運動神経が約40%、自律神経が約40%、感覚神経が約20%を占めていると言われています。
運動神経とは、主に筋肉を動かす神経です。
自律神経とは、呼吸や体温・脈拍・内臓機能など、無意識に体をコントロールする神経です。
感覚神経とは、痛みやしびれ、圧力、温度など体の内外の刺激を伝えるための神経です。
これらの神経線維は互いに密に絡み合い、体の隅々まで張り巡らされています。
ですから姿勢が歪んで神経の圧迫が起きると「痛み」という感覚神経の反応だけではなく、同時に運動神経・自律神経も影響を受けていると考えられています。
例えば、頭部が前方に出る姿勢により「肩こり」を起こしている場合、首に筋疲労が起こり「痛み」という感覚神経症状が発生しますが、同時に「腕の筋力低下」といった運動神経症状や、「頭痛・耳鳴り」といった自律神経症状を併発しているケースが非常に多いと言われています。
「痛み」は、体からの警告として最後に現れる症状です。
痛みが出現している時には既に他の問題も併発しているため、その原因の改善のために一刻も早い対応が必要だと言えるのではないでしょうか。