年代別のBMIの推移
公開日:2019/12/11
前回、日本人の男女差におけるBMIの推移についてお伝えしました。
今回はそれぞれの時代における「年代別のBMI推移」についてお伝えします。
男性のBMIは戦後、40代を先行に各年代とも増加傾向をたどりました。現在では30歳以上の各年齢ともBMI が23の後半から24以上となっており、肥満傾向が懸念されています。
17歳および20歳代も体格はよくなりましたが、肥満というほどの値ではありません。
男性の年代別BMI推移に対し、女性のそれは非常に独特であると言えます。
女性の場合、戦後間もない頃は20歳代の若者が最も体格がよく、60歳代の高齢者層は最も痩せていました。これは中高年が若者層に優先的に栄養を分けていた為である、と考えられています。
現在ではこの順番が全く逆になっており、時代とともに20歳代女性のBMIが減少し「最も痩せた年齢」となりました。
逆に60歳代女性のBMIはどんどん増加し、20歳代の3ポイント以上の差が生じていると言われています。
次回は若い女性にみられる「痩せ」によるリスクについてお伝えします。