糖尿病網膜症
公開日:2020/01/08
今回も引き続き、糖尿病の合併症についてお伝えします。
糖尿病三大合併症の一つ「糖尿病網膜症」
目の内部の「網膜」は光の明暗や色を感知する組織で、細かい血管が密集しています。
高血糖状態が続くと目の内部の血管が徐々に詰まり、網膜に栄養や酸素が届きにくくなる事で「目のかすみ」などの症状が現れます。
そのような状態になると、今度は網膜に新しい血管が生まれ、酸素不足などを補おうとします。
しかしこの新しい血管はもろく、少しの刺激でも出血を起こし、重篤化すると「網膜剥離」により失明してしまう危険性もあるのです。
そのため、視力低下や物が歪んで見える、目の中に虫やゴミが飛んでいるように見える、目のかすみなどの自覚症状を感じる段階では、かなり進行している恐れがあると言われています。
現在、糖尿病網膜症から失明に至る人が年間3000人にも及ぶと言われています。