糖尿病性神経障害の危険性2
公開日:2020/01/11
今回は「糖尿病性神経障害」による足部病変についてお伝えします。
糖尿病になると神経障害が起きるのは前回お伝えしましたが、それにより今度は「痛み」を感じなくなるため、特に足部では靴擦れや水虫などの小さな傷が放置されがちになってしまいます。
さらに高血糖により血流が悪くなる事で傷も治りにくく、免疫力が低下することで感染症にもかかりやすくなります。
足の感覚が無くなる事で感染症の重症化に気付けず、足の異常に気付いた時には壊死、壊疽を引き起こしており、切断する他にない・・・というケースが非常に多いと考えれれています。
さらに問題とされているのは、足部切断後の予後の問題です。
糖尿病を発症して足を切断した方の場合、5年後の生存率は40%~60%だと言われています。
これは実に、2人に1人が5年以内に亡くなってしまうという極めて高い確率であり、深刻な問題となっています。