高血糖により太い血管が障害されると?
公開日:2020/01/20
前回までお伝えした糖尿病の三大合併症は、全て毛細血管が障害されることで引き起こされる症状でした。
今回は、太い血管が障害される事で起こる症状についてお伝えします。
高血糖によって血管内皮が傷つくと、その傷口に脂肪やカルシウムなどを含んだ「マクロファージ」という細胞が付着・蓄積して「アテローム」という塊を形成します。このアテロームが肥大化する事で動脈の壁が厚くなり、動脈硬化を招くと考えられています。
最近の研究において、空腹時の血糖値と食後の血糖値の差が大きいほど血管内皮が傷つけられやすいという事が判明し、それが繰り返される事で「血糖値スパイク」と呼ばれる危険な状態に陥ってしまうと考えられています。