コレステロールは体に悪いもの?
公開日:2020/01/25
今回は「コレステロールの役割」についてお伝えします。
一般的に「コレステロール」と聞くと体に悪いイメージしかありませんが、細胞膜やホルモンなどを作る材料であり、人体には必要不可欠な存在です。
コレステロールは「HDL]と「LDL」の2種類が存在し、主に肝臓で生産されます。HDLは体で余ったコレステロールを回収する役割があり、LDLは体の隅々にコレステロールを運ぶ役割があります。このLDLが損傷した血管内皮に侵入すると「酸化LDL]へと変化し、動脈硬化の原因となる事から「LDL=悪玉コレステロール」と呼ばれています。
しかし、前回までもお伝えしたように血管を損傷させる原因は「食後高血糖」です。血管内皮が損傷されず、健康な状態であれば、コレステロールは沈着せず動脈硬化のリスクは避けられると言えるのではないでしょうか。
以上の事から、動脈硬化を起こす根本的な原因はコレステロールそのものの存在よりも食後の高血糖値にある、と最近の研究により考えられています。