妊娠による姿勢への負担
公開日:2020/11/18
女性は妊娠により体が大きく変化しますが、特に姿勢への影響は大きく現れます。
妊娠期が進むに従い母親のお腹はどんどん大きくなっていきますが、それにより重心が前方へと移動するため、そのまま前に倒れないよう上半身をのけ反らせる姿勢でバランスを保つようになります。
いわゆる「反り腰」姿勢により腹部に負担が集中し、腰痛をきたす要因になるのです。
さらに産後に向けて関節をつなぐ人体を柔軟にする作用のある「リラキシン」というホルモンが分泌される事で骨盤が広がり、骨盤の可動性が増大して不安定になる事も腰痛の大きな要因と言えるでしょう。
妊娠期に腰痛になる方の割合は50~70%も存在し、そのうち17%もの人が産後3年経過時点でも腰痛に悩まされると言われています。
そのため産後1ヶ月経過時点から、骨盤をはじめ全身の姿勢を改善させる取り組みが重要であると考えられています。