低体温(35℃台)の問題点とは?
最近では様々な施設で検温を受ける機会が増えていますが、37℃近くの表示が出ると慌ててしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際、人間にとっての「理想の体温」とは何度なのでしょうか?
健康を保つための理想の体温は「36.5~37℃」だと言われています。
37℃は「発熱」ではなく、むしろ免疫力が高く健康な状態であると言えます。
昔の「水銀式体温計」をご存じでしょうか?
水銀式体温計では37℃が赤字で表示されていました。それは発熱ではなく「平均体温の表示」だったそうです。
ところが近年では、36℃未満の「低体温」と言われる方が非常に増えてきています。
約60年前の日本人の平均体温は36.89℃でしたが、最近では日本人の平均体温は36.14℃まで低下しています。
《体温が低くなる事の問題点》
〇免疫力低下・・・体温が1℃下がると免疫力は約30%低下
〇肥満・・・基礎対処低下により痩せにくい体質に
〇発がんリスク・・・がん細胞は35℃前後で最も活発に
〇自律神経症状・・・頭痛や耳鳴り、集中力低下などを招きやすい
《体温を低くする要因》
〇室内環境の変化・・・夏場や冬場のエアコンの極端な温度設定などで、身体が本来持っている体温調節機能が上手く働かなくなってきている。
〇体を冷やす食材の流通・・・キュウリやトマト等、夏野菜や南国系果物は体を冷やす効果がありますが、季節によっては体を冷やし過ぎてしまいます。冷蔵庫でキンキンに冷えた食材や飲料の摂取も同様です。
〇運動不足・・・体温の40%は筋肉により生産されていますが、現代人は運動不足により体内では熱を作りだす事が難しくなっています。特に女性は筋肉が少なく脂肪が多い身体の構造の為、体温が低くなりがちです。
〇姿勢不良による自律神経の乱れ・・・長時間のスマホやPC作業によって姿勢が悪化し頭部が前方に偏位すると、首周りの自律神経を圧迫し、血圧や脈拍、体温調節に影響を及ぼすと言われています。
まだまだ体温を低下させる要因はありますが、上記の内容を見直すだけでも身体への影響は大きく改善できると考えられています。