スマートフォン症候群にご注意!!
スマートフォンの使い過ぎによって起こる『スマートフォン症候群』はご存じでしょうか?
長時間のスマートフォンの使用で、肩こり・頭痛・吐き気まで引き起こされることがあります。
スマートフォンの画面を注視するあまり、ついつい下を向いたうつむいた姿勢になってしまう事で首の後ろ側の筋肉に大きな負担がかかっている状態となります。
人間の頭部の重さは女性で約4㎏、男性で約5㎏の重量があります。
下記の図のように、通常の姿勢の時と比べ頭部を前方へ倒していく毎に首への負荷は増え続け、60度うつむいた状態では6倍前後もの負荷が首の後ろ側にかかっている状態となり、これが肩こりの原因となるのです。
また、その影響は肩こりのみに留まらず、首の前方に集中している自律神経を圧迫し、頭痛・めまい・吐き気・耳鳴り・体温の低下・血圧の不安定などの様々な自律神経症状を引き起こします。
さらにこの姿勢が続くと、やがて首の骨の自然な湾曲が失われ『ストレートネック』と言われる骨の並びになってしまいます。
この状態では頭部の重さをうまく支える事が出来ない為、やがて頚椎の椎間板(骨と骨との間のクッション)の変形や頚椎の変形を招く恐れがあります。
スマートフォン症候群の予防には、スマートフォン操作時の姿勢に気を付ける事が大切です。
スマートフォンを持っていない側の手をスマートフォン操作をしている側の肘とお腹の辺りに入れて補助するとうつむいた姿勢になりにくくなります。
同様にバックや机に肘をついた状態で操作する事でも負担を軽減できます。
そして何よりも、長時間の使用を避け必要最低限の利用にとどめる事が重要です。
しかし、スマートフォン操作以外にもデスクワーク時のパソコン操作でもうつむいた姿勢になりやすいため、日常の負担による姿勢悪化をご自身だけで改善させるのはなかなか難しいと言えます。
今回の内容のような症状や姿勢でお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。